







夏の終わりに少し物寂しさを感じ、哀愁に浸りたい気分の時に、青い思い出をテーマに制作しました。
朧げで半分夢のような眠れないまま夜が明ける時、
明け方に、暗い部屋に外の光が入り、部屋が青く感じる時のカーテン。
子供の頃、美しい青の蝶々を自分の物にしたいと、捕まえたらすぐに死んでしまった悲しい思い出。独占欲を持ってしまった後悔などを思い起こされる少し苦い思い出の青い蝶々。
学生の時に出会った芭蕉の俳句から、夢と現実の境、制作の旅を連想させられる青い馬と月。
[馬に寝て残夢 月遠し 茶のけぶり]
(制作を続けながら馬に乗って旅をしていたら、気づけば朝。遠くには月が見え、お茶の香りが漂っている)
夜空の青白い星に願いを叶えてもらおうと飛び続けたよだかの星から想像した、真っ直ぐ星に向かう群青色の夜空の青い鳥。
ブルーな気持ち、青い鳥、青春…など、青は憂鬱、未熟さ、自由、平和など様々な意味をを持っています。
額縁の中に、青に纏わるイメージや体験をコレクションして、青から想像させられるイメージを解明していくように制作しました。
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総柄ではなく、パネル柄のため、纏い方によって様々な表情をお楽しみいただけます。
ベースはブルーやグリーンですが、ベージュ、ピンク、紫など様々な色が入っているので、様々な色の服装に馴染みやすいデザインです。
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自身で描いた絵柄をプリントしたシルクスカーフ。
アレンジの幅が広い、定番の大判サイズです。
日本製で、光沢感が上品で色がとても美しく鮮やか。
程よい厚みの絹は、通気性・保温性に優れているため肌触りがよく、春夏は、ヘアアレンジやトップスに、秋冬はコートに合わせるなど四季を通して使用できます。
・アイテム:シルクスカーフ
・素材:100%シルク
・サイズ: 88cm×88cm
・日本製(国内製造)
・お届けについて:ご注文後5日以内(土日祝日を除く)
-横浜とシルクスカーフについて-
実は横浜は、イタリアのコモやフランスのリヨンなどと並ぶ、世界的織物の産地なのです。横浜が開港された1800年代後半には、日本の織物の技術は世界最高水準として認められていました。
現在でも、その熟練の技や品質は保たれていると言われていて、手作業で染色をする事業者も存在しているそうです。
mumeaのスカーフはシルクでできています。
横浜を中心とした日本のシルクスカーフはかつて世界第一位の輸出量を誇っていました。
しかし、産業の空洞化などで職人が少しずつ減ったり、横浜以外の土地での生産が進んだりしております。
それでも、日本国内には高い品質と生産能力を持つ事業者がわずかながら残っており、これらの匠の技で今も作られています。
この横浜に端を発した織物、染色技術をmumeaでは利用しています。
特に、mumeaの細かい線画やグラデーションをしっかりと表現可能なインクジェットプリント技術が特徴的です。
単にインクジェットプリンタで印刷するということではなく、前処理や独自のインク配合などにもこだわりを持って生産されております。
その結果、インクが裏まで浸透しており、mumeaの原画が鮮明な発色で織物に施されています。
生地は「シルクツイル」を使っております。
有名ブランドのスカーフの多くがこの生地を利用していて、柔らかくて肌に優しいものです。
折り目を斜めにしている作りのため、光沢感が美しく、透け感の少ない四季を通して使える生地感です。
また、縫製は千鳥巻きという方法を使っており、すっきりと綺麗に仕立てられています。
mumeaの繊細な柄を表現するのには、このシルクスカーフがぴったりと考えております。匠の技が残っているからこそできる染色と縫製を、ぜひご体験ください。